2025年4月 9日 (水)
2025年4月 2日 (水)
東畑記念館 第5回 一般公開のお知らせ
東畑記念館の第5回一般公開を下記のとおり行います。
多くの皆様のご来館をお待ち申し上げます。
日時:令和7年8月2日(土)10時~15時
場所:東畑記念館
(松阪市嬉野川北町530 三重県農業研究所場内)
・三重県農業大学校の本校舎の左側施設
2025年3月 2日 (日)
2025年2月 2日 (日)
東畑記念館 第4回 一般公開のお知らせ
東畑記念館の第4回一般公開を下記のとおり行います。
多くの皆様のご来館をお待ち申し上げます。
日時:令和7年3月2日(日)10時~15時
場所:東畑記念館
(松阪市嬉野川北町530 三重県農業研究所場内)
・三重県農業大学校の本校舎の左側施設
東畑記念館(概要)
・2023年、県施設である東畑記念館を民間5社が協力して改修工事を行いました。
・東畑精一顕彰会「楷(かいじゅ)の会」の事務局が置かれています。
・東畑精一博士の顕彰資料を展示しています。
・松阪市後援・農業塾の授業を行う学校教室が整備されています。
・農林業の学習・実習を行うための施設となっています。
2024年12月 8日 (日)
東畑記念館 第3回 一般公開のお知らせ
東畑記念館の第3回一般公開を下記のとおり行います。
東畑記念館の落成式(2024年2月2日)からちょうど1年となる2025年2月2日に行います。
多くの皆様のご来館をお待ち申し上げます。
日時:令和7年2月2日(日)10時~15時
場所:東畑記念館
(松阪市嬉野川北町530 三重県農業研究所場内)
・三重県農業大学校の本校舎の左側施設
東畑記念館(概要)
・2023年、県施設である東畑記念館を民間5社が協力して改修工事を行いました。
・東畑精一顕彰会「楷(かいじゅ)の会」の事務局が置かれています。
・東畑精一博士の顕彰資料を展示しています。
・松阪市後援・農業塾の授業を行う学校教室が整備されています。
・農林業の学習・実習を行うための施設となっています。
2024年12月 7日 (土)
西山祭(農大祭)での臨時公開について
2024年12月7日(土)に西山祭(農大祭)がありました。
東畑記念館の裏にある山を「西山」と呼んでおりまして、農業研究所、農業大学校の周辺を「西山地区」と言っています。
その西山地区の祭ということで、西山祭と言っていますが、中心は三重県農業大学校の農大祭になります。
東畑記念館は、その西山地区の中心にある施設ですので、西山祭では臨時公開をすることにいたしました。
臨時公開では、今までの一般公開の「木の学校」「農業者認定」に加えて「畜産パズル」「自然観察の学校」「漢字博士」も追加公開をいたしました。
当日は、三重県議会の先生方、三重県関係の方々、地域や地元の皆様方、農業大学校の卒業生の方々など、多数の皆様のご来館をいただき、誠にありがとうございました。
2024年11月 2日 (土)
2024年10月 2日 (水)
2024年6月 2日 (日)
東畑記念館 第1回 一般公開
2月2日の落成式以降、初めての一般公開を6月2日に行いました。
落成式から4カ月経ちましたが、その4カ月のうちには次々と休む間もなく作業がありました。
工事中にもともとあった備品、書籍などは、ご厚意でお借りしました企業様の別倉庫へ移動してありましたので、それらの搬入、東畑建築事務所様から頂戴いたしました備品類の搬入などあり、ふたたび記念館内はごった返して、備品類の掃除や書籍類の整理に追われ、大量の段ボールの山が築かれておりました。
その間にも庭園は草が生い茂り、たびたびの草刈りを行いましたが、草刈機でも草の生育スピードに追い付かず、最後はスパイダモアでの草刈りとなりました。
ハボタンも花が咲き、枯れ始めて見苦しくなりましたので、除去してマリーゴールドの種をまきました。
ある程度マリーゴールドが大きくなるまでは手取りで草引きをしましたので、落成式が終わったのに本当に忙しかったです。
一般公開当日は、改修工事の関係者様はじめ、松阪偉人顕彰団体協議会の方々、「楷(かいじゅ)の会」の会員様など、多くの方にお越しいただき、ありがとうございました。
東畑記念館の奥半分は、東畑精一博士の顕彰が大半でしたが、一部に東畑謙三先生(東畑建築事務所様)関係、それと「東畑記念館のまわりの生き物たち」の展示でした。
記念館の手前半分は、小中学校の教室形式で、学童机が並べてあり、学校教育のスタイルとなっています。
最大で18人学級まで対応可能となっています。
学童机は高等学校のものですので、児童から大人まで使用可能なものです。
一般公開当日の学校教室では、農業塾の「農業者雑学認定」の問題を8回分、公開いたしました。
また、児童が遊べる「木の学校」を開設いたしました。
次回の一般公開は、令和6年11月2日(土)を予定しています。
またのお越しをお待ち申し上げております。
2024年5月 1日 (水)
東畑記念館 第1回 一般公開のお知らせ
東畑記念館の改修工事後、初めての一般公開を下記のとおり行います。
東畑記念館は、東畑精一博士の顕彰施設であるとともに農林業の学習施設とするため、改修工事が行われましたので、広く県民の皆様に東畑記念館の周知を図ってまいりたいと存じます。
多数の皆様のご来館をお待ちしております。
日時 令和6年6月2日(日)10時~15時
場所 東畑記念館
※お車でお越しの方は、三重県農業研究所内の駐車場をご利用ください。
(当日は職員が勤務しておりませんので、駐車場は空いております)
2024年2月 2日 (金)
東畑記念館 改修工事 落成式
令和6年2月2日、東畑記念館の改修工事の落成式を多くのご来賓の皆様のご臨席のもと、東畑記念館において挙行いたしました。
令和3年10月に東畑建築事務所様から東畑精一顕彰会「楷(かいじゅ)の会」に東畑記念館の利活用、改修工事についての打診があって以降、三重県様との協議に始まり、民間の出資ご協力4社様のご賛同を得て、当会が施主となって改修工事を関係各社が一致協力して取り組み、本日の落成式に至るまで、本当に多くの方々のご指導、ご協力を賜りましたことに、この落成式において、東畑精一顕彰会「楷(かいじゅ)の会」として、心から感謝を申し上げたいと思いました。
改修工事、落成式と、次々と起こる出来事のすべてが初めてのことばかりで、今、振り返りますと至らぬ点が多数であったと思いますが、皆様のご指導のもと、精一杯やり遂げ、おかげさまで本日の落成式を迎えることができました。
これもひとえに関係の多くの皆様のご指導、ご尽力をいただきました賜物と、感謝の気持ちでいっぱいです。
3.三重県 一見勝之知事 謝辞(施主へ感謝状贈呈)
続きまして、三重県の一見勝之知事からの謝辞と、施主「楷(かいじゅ)の会」に対します感謝状贈呈でした。
この東畑記念館は、東畑精一博士が昭和47年に三重県に寄贈されて以降、現在も三重県の所有施設となっています。
改修工事後も三重県の所有施設であることには変わりません。
本日は、一見勝之三重県知事の代理といたしまして、三重県副知事の廣田恵子様がご臨席くださり、改修工事協力5社(出資ご協力4社様、施主1団体)に対します、謝辞を賜りました。
ご公務ご多忙にもかかわらず、誠にありがとうございました。
謝辞に続きまして、感謝状贈呈では、改修工事の施主「楷(かいじゅ)の会」に対しまして、三重県知事名の感謝状を賜りました。
この感謝状は、東畑記念館において末長くお飾りいたしたいと存じます。
誠にありがとうございました。
我々、「楷(かいじゅ)の会」は、三重県の所有施設である東畑記念館をお預かりする運営団体として、東畑記念館を農林業の学習施設として有効活用してまいりたいと存じます。
廣田副知事様、誠にありがとうございました。
4. 松阪市 竹上真人市長 ご祝辞
続きまして、松阪市の竹上真人市長様からご祝辞を賜りました。
日頃より、松阪市様からは「楷(かいじゅ)の会」に対しまして、多くのご支援をいただき、誠にありがとうございます。
「楷(かいじゅ)の会」が顕彰する東畑精一博士は、「松阪市の偉人」でございまして、また、「楷(かいじゅ)の会」が運営する農業塾は、松阪市からご後援のご支援をいただいて運営をしております。
竹上市長様には、ご公務ご多忙にもかかわらず、ご祝辞を賜り誠にありがとうございました。
「楷(かいじゅ)の会」は、東畑記念館におきまして、松阪市の偉人であります東畑精一博士の顕彰活動をさらに進めてまいりたいと存じます。
竹上市長様、誠にありがとうございました。
5.感謝状贈呈(施主「楷(かいじゅ)の会」)
このたびの改修工事は、出資ご協力4社の皆様のご支援の賜物でございました。
多額のご出資を賜りました、出資ご協力4社の皆様に、施主として「楷(かいじゅ)の会」会長、森川茂幸より感謝状を贈呈いたしました。
地方自治体所有の公共施設に対しまして、民間が出資して改修工事を行うということは、今までに前例がないことではないかと思います。
ご出資そのものに対しまして、また前例がないことのご協力に対しまして、多くのご援助を賜りましたことに深く感謝申し上げます。
また、ご出資ではありませんが、三重県所有の公共施設に対しまして、「楷(かいじゅ)の会」が施主として行う庭園の改修工事に人的なご尽力を賜りました、造園工事ご協力1社様にも感謝状を贈呈いたしました。
感謝状のお運びを黄檗皎上月流の秦 里紗心 様にお願いいたしました。
6. ご来賓のご紹介(協力関連企業・団体各社様)
次に、本日、ご来賓としてご臨席のご協力関連企業・団体各社の皆様のご紹介をいたしました。
ご協力関連企業・団体各社の皆様は、日頃より「楷(かいじゅ)の会」の運営にご協力をいただいております、企業・団体の皆様でございます。
本日は、大変お忙しい中をご臨席賜り、誠にありがとうございました。
7. 記念のくす玉割り
続きまして、記念のくす玉割りを行いました。
この改修工事は、三重県が所有する施設に対しまして、民間5社が一致協力して行ったものでございます。
三重県議会議員の青木謙順様、同じく三重県議会議員の野口正様のお二人の先生方には、常に三重県行政と我々民間との太いパイプ役として、多くのご指導、ご支援を賜りました。
くす玉割りは、お二人の先生方のご主導で、行われました。
まずはじめに、野口正議員様から、ご祝辞をちょうだいいたしました。
そのあと、お二人の先生方をくす玉の中心に、改修工事協力5社の代表者様がその周りを取り囲む形でお集まりいただき、全員がくす玉のヒモをお持ちいただいて、一斉に引く準備をしていただきました。
最後は、青木謙順議員様のご発声の「せーのっ!」で、一斉に勢いよくヒモを引いていただきました。
お二人の先生方と民間5社の皆様の一致協力により、見事にくす玉は割れ、歓声があがりました。
このくす玉の中には、三重県様と民間5社様のご協力により、折り紙でのツルとカメ、紙吹雪が納められておりました。
大変お忙しい中をくす玉の中身の作成にご協力いただきました、関係の皆様方に厚く御礼申し上げます。
くす玉本体の作成には、予想以上にそうとうの時間がかかり、落成式前日には「祝 東畑記念館」の垂れ幕が玄関側に向くことがわかり、正面を向くように設計しなおし微調整を重ねるなど、大変苦労をしましたので、無事に割れまして、よろこびはひとしおでございました。
三重県議会のお二人の先生方には、海外ご公務中で、ご帰国直後に落成式にご臨席賜りました。
大変ご多忙の中をご臨席賜り、誠にありがとうございました。
先生方には、三重県様との関わりの中で、「楷(かいじゅ)の会」をご指導くださり、本当にありがとうございました。
8. 閉式のことば
ここで、第1部の落成式が終了いたしました。
三重県の廣田恵子副知事様、松阪市の竹上真人市長様は、このあとのご公務のため、第1部のみでご退席となりました。
また、ご来賓としてご臨席の三重県と松阪市の幹部の皆様方もご公務にお戻りになられました。
大変お忙しい中、ご臨席賜り、誠にありがとうございました。
第2部の記念セレモニーの準備のため、数分のお時間をはさみました。
第2部 記念セレモニー 1.記念のダルマ作り
第2部の記念セレモニーも準備が整い次第、開始させていただきました。
まず、はじめに改修工事協力5社によります、記念のダルマづくりを行いました。
このダルマは、東畑記念館において、この先ご来館の皆様もご覧になれるよう、末永く保管し、お飾りするものでございます。
また、このダルマによって、改修工事協力5社のお名前を将来にわたり残してまいりたいと存じます。
改修工事や落成式そのもの、また改修工事協力5社の社名を残すことを考え、記念碑やさまざまな方法があるかと思いますが、この落成式において全社が協力して作成するという形をとるのに、ダルマにいたりました。
このダルマの正面には「東畑記念館」、右側面に「改修工事記念」、左側面に「令和六年二月二日」と書かれています。
金の座布団の上にダルマを置き、その前に香良洲神社様のしめ縄を置きましたが、ダルマは達磨大師という仏教でございましたので、神道のしめ縄は場違いでございました。
大変失礼をいたしました。
改修工事協力5社の代表の皆様に、大きな字でダルマの背中に御社名をご署名いただきました。
1 ② 株式会社 東畑建築事務所 様
続きまして、株式会社 東畑建築事務所の代表取締役社長、米井 寛 様にご署名をいただきました。
ご署名のあと、ご祝辞を賜りました。
東畑建築事務所様には、多くのご支援を賜りましたとともに、役職員の皆さまから数多くのご指導をいただきました。
東畑記念館は、東畑謙三先生の設計を引き継ぐ施設として大切にお守りしていきたいと存じます。
また、今後は日本を代表する建築家として東畑謙三先生の顕彰活動も行っていく所存でございます。
本日、ご来賓としてご臨席の中村弘樹様、辰己幸司様、赤松千州様には、改修工事、運営全般にわたり、施主としてのご指導を賜りました。
ご臨席されておりませんでしたが、他にも役職員の方々からご指導を賜っております。
誠にありがとうございました。
2.記念のサクラの植樹
ダルマづくりのあとは、この落成式を記念して、サクラの植樹を行いました。
このサクラは、東畑記念館の改修記念としまして、公益財団法人・岡田文化財団 様より、寄贈いただきましたもので、樹種は「八重 紅 しだれ桜」でございます。
岡田文化財団様、誠にありがとうございました。
数年後には、このサクラが満開になることを願って記念植樹を行いました。
まず、最初の植樹を三重県議会の青木謙順議員、野口正議員、出資ご協力4社様、施主1名の合計7名で行いました。
そのあとスコップを次の方にお渡しいただき、順にご来賓の方々全員による植樹を行いました。
本日は、この植樹のために早朝より、株式会社三重造園 取締役 早野愛花様はじめ、社員の方々にご準備をいただきました。
さまざまなご準備をいただき、誠にありがとうございました。
4.記念のお茶会
落成式最後の締めの行事となります、記念のお茶会を煎茶道・黄檗皎上月流の岡田皎上月お家元様が率いる会員14名のご臨席のもと、行われました。
このお茶会は、最後に「楷(かいじゅ)の会」がご来賓の皆様に感謝の気持ちを込めて、特別に岡田皎上月お家元様にお願いして行ったものでございます。
正面が北向きに変わり、ご来賓の皆様にはお席の向きを変えていただきました。
まずはじめに、東畑精一博士を偲び、落成式をお祝いしまして、岡田皎上月お家元様により、献茶のお点前から始まりました。
献茶とは、神仏に献ずるお点前のことでございます。
そのお点前が会場がしんと静まり返った厳かな空気で進むなか、煎茶道の飾りつけ、盛物につきまして、ご説明申し上げました。
煎茶道の飾りつけは、中国最古の本草学「神農本草経」にもとづき、上薬など薬草を飾ってございます。
上薬とは、不老長寿の効果があるとされております。
飾られておりました松竹梅の盆栽でございますが、松は冬の厳寒期にもその緑を失わず、竹はしなやかに伸び、梅は百花に先がけて咲く、これらは古くから「めでたき物のしるし」とされてきたものでございます。
本日の盛物につきまして、煎茶道の「万年大吉」とは万年青(おもと)、柚子(ゆず)、「万年如意」とは霊芝(れいし)のことでございます。
これらは、大変おめでたいお祝いの飾りつけでございまして、「万事意のまま」を表してございます。
いずれのものも、本日のようなお祝いの場にふさわしいものでございました。
本日、ご臨席のの黄檗皎上月流の会員14名の皆様のご紹介をお名前(フルネーム)の読み上げでご紹介申し上げました。
多くのご臨席を賜り、また端正なお着物が晴れやかで、所作のひとつひとつが美しく、日本人の心を表すそのものでございました。
献茶という神聖な儀式でしたので、大変、長い時間にも感じましたが、途中、ご来賓の皆様に「合掌」をしていただく場面もありました。
献茶が終わりまして、第1煎目が会員の皆様からご来賓の皆様方のお席へお配りがありました。
そのあと、本日のお茶菓子として、「柿の実きんとん」もお配りされました。
柿も栗も、古来より日本の自然の味わいを感じさせるものでございます。
続いて第2煎目もお配りされ、お茶の味わいが奥深いことに気付いていただいたことと思います。
ご来賓の皆様方がお茶をお楽しみいただきながら、これからの東畑記念館の運営につきまして、申し上げさせていただきました。
お茶会の最後には、黄檗皎上月流の皆様にご整列いただき、本日のお茶会の御礼を岡田皎上月お家元様からありました。
事前の準備から本日にいたるまで、大変お世話をおかけいたしました。
おかげさまで、この落成式を見事に締めくくっていただきました。
ご来賓の皆様方にとりましても心に残る落成式になったのではないかと思います。
黄檗皎上月流の皆様方に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
施主「楷(かいじゅ)の会」副会長 運営のことば
東畑記念館 運営のことば
令和3年10月に改修工事の話合いが始まって以降、この2年余りで、皆様から多くのご支援、ご指導をいただき、東畑記念館の運営団体として成長させていただきましたことに、心から感謝申し上げます。
我々「楷(かいじゅ)の会」は、この2年余り、この改修工事後に、東畑記念館の運営をお預かりする団体として、東畑記念館の活用を考え続けてまいりました。
「楷(かいじゅ)の会」の活動の中心は、顕彰会としての東畑精一博士の顕彰活動、そして博士の教育理念に基づく、実践を重視した農林業の教育活動でございます。
9年間にわたり、「松阪の偉人たち展」への出展団体として、また12年間にわたる実践教育に基づく農業塾を運営する団体として、昭和46年の記念館建設当初の博士のお考えに添った東畑記念館の運営を目指してまいりたいと思います。
令和4年2月、東畑記念館の敷地内に「学問の木」と言われる、楷(かいじゅ)の木の植樹をしました。
これは、記念館改修の成功を願っての植樹で、東畑建築事務所の辰己幸司さま、赤松千州さまのお二人と我々「楷(かいじゅ)の会」で行いました。
楷(かいじゅ)の木は、古く中国で「少年老い易く学成り難し」の木として、学問所に植えられる「学問の木」ということでございます。
博士も東京の自宅で、楷(かいじゅ)の木を大切に育てていたということで、顕彰会の命名の由来ともなっています。
これからの「楷(かいじゅ)の会」は、この学問の木である楷(かいじゅ)の木と東畑記念館とともに成長し続けてまいりたいと思います。
最後に、株式会社東畑建築事務所の創業者、東畑謙三先生が設計なされたこの東畑記念館を三重県様からお預かりし、大切な施設としてお守りしていくとともに、広く県民に愛される東畑記念館としてまいりたいと思います。
本当に多くのご支援、ご指導をいただきましたことに心から御礼申し上げまして、運営のことばといたします。
本日は、ありがとうございました。
5.お開き
落成式の第1部、第2部とすべての式次第が滞りなく終了いたしました。
ここで、落成式のお開きの宣言をさせていただきました。
本日のお昼のお弁当は、三重県農業大学校の学生食堂の運営事業社、(株)魚国さまにお願いしておりました。
きょうは平日で、学生の給食もある中、たくさんのお弁当を作っていただき、誠にありがとうございました。
最後に、本日にいたるまで、東畑記念館の改修工事ならびに落成式に関わっていただきました、ご来賓の皆様はじめ多くの方々に心より感謝申し上げます。
施主として、ここまでやって来れましたのも、大変多くのご指導、ご援助を賜りましたおかげでございました。
本日の落成式は、至らなかったことも多々ありましたが、「楷(かいじゅ)の会」として、精一杯やり遂げることができました。
今後とも、これからの東畑記念館をお預かりする運営団体となります、「楷(かいじゅ)の会」をお見守りくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。
2023年12月 9日 (土)
東畑記念館 改修工事 奉告祭
東畑記念館の改修工事は、おかげさまで無事に10月31日に竣工となりました。
7月12日から着工した改修工事ですが、3ヶ月余でようやく施設が再生されました。
改修工事にあたり、出資ご協力4社様(公益財団法人・岡田文化財団様、株式会社・東畑建築事務所様、株式会社・清林社様、不二建設株式会社様)には、三重県の所有施設に対しまして多額のご支援を賜りましたことを、施主として深く御礼申し上げます。
設計事業社の東畑建築事務所様、施工事業社の不二建設株式会社様には、ご安全に改修工事が竣工となりまして、誠にありがとうございました。
着工前の6月30日に、東畑記念館改修工事の安全祈願祭を香良洲神社において行い、無事に改修工事が終わりましたので、12月9日に香良洲神社において奉告祭を行いました。
奉告祭は、無事に改修工事が竣工したことをご神前にご報告するとともに、今後の東畑記念館の発展を祈願するための神事で、香良洲神社の小林芳成ご神職にとり行っていただきました。
これで、廃墟と化していた東畑記念館も再び息を吹き返し、県民の皆様が活用できる施設へと生まれ変わることと思います。
多くのご支援を賜り、誠にありがとうございました。
2023年11月 2日 (木)
「楷(かいじゅ)の会」会報第16号
会報 第 16 号
令和5年11月2日
農地改革の話(2)~農地改革の実施~
昭和20年11月9日、マッカーサー司令部は、「農地改革の覚書」を発表し、政府に対して農地改革を実施するよう指令した。
そこで政府は、昭和20年12月28日に「農地調整法改正法律」を公布し、さらに徹底した農地改革を行うため、「自作農創設特別措置法」(昭和21年11月21日公布)、「農地調整法改正法律」の改正(昭和21年10月21日公布)を公布した。
「耕作者の地位を安定し、その労働成果を公正に享受させる自作農を急速かつ広汎に創設し、もって農業生産力の発展と農村における民主的傾向の促進を図ること」を目的とし、この目的を達成するため、全国の小作地262万町歩(全農耕地の4割6分)のなか、不在地主の持っている小作地86万町歩と、在村地主の持っている小作地176万町歩の中で地主の保有面積の限度を超える133万町歩、合計230万町歩(全小作地の8割強)を地主から強制的に買い上げて、働く農民に与えるとともに、さらに官有および民有の未墾地を開放することになった。
不在地主の貸付地の全部、在村地主の貸付地で、平均1町歩(北海道では4町歩)という保有限度を超える部分は全部買い上げられた。
また、自作農でも平均3町歩(北海道12町歩)を超える部分は買い上げの対象となった。
政府が買い上げた農地を売り渡す相手は、「自作農として農業に精進する見込みがあるもの」で、「買い上げたときに耕作している小作人」であった。売り渡しに予定した農地は、「国が買収した農地」であるが、そのほかに「国が買収した農地と地主の保有地を交換して取得した農地」、「一般の国有農地」もあった。
政府の売り渡しの資格のあるものは、農地を買って自作農になりたいものなら誰でもよく、自由に市町村農業委員会に申し込みができた。市町村農業委員会は売り渡すべき農地、売り渡しの相手方、売り渡しの時期および対価を定めなければならなかった。
また、農家が売り渡しを受ける面積には制限があった。売り渡す農地の面積は、1世帯につき自作地を含め3町歩(北海道12町歩)を超えないものということである。
農地改革は昭和23年12月31日までに完了することになっていた(農地改革のための法律が施行されてから2か年)。
また、農地の買収計画や売り渡し計画、遅くとも昭和23年10月31日(農地改革の完了の2カ月前)までに完了しなければならなかった。
買い上げられる農地と売り渡される農地の価格は、普通田で約760円(賃貸価格の40倍)、畑は約448円(賃貸価格の48倍)くらいであった。
農地を買い入れた場合、その代価の支払いは期間24年の年賦償還であった(代価の一部または全部を支払っての残額)。
全部を年賦払いにすれば、年賦金は1反あたり田が45円85銭、畑が26円3銭となった。
これに租税負担1反あたり、田13円78銭、畑6円68銭を加えて、合計で田59円63銭、畑32円71銭となり、現行小作料の田75円、畑41円70銭より負担が軽くなったのであった。
農地を売り渡した地主への報償金は、田は1反歩につき平均220円(賃貸価格の11倍)、畑は平均130円(賃貸価格の14倍)交付された。地主に対する農地の対価および報償金の支払いは、1世帯につき2カ年を通じて一定の金額(約4千円)以内は封鎖預金で支払われ、残りは農地証券で支払われた。農地証券は2年据え置き22年年賦で償還された。農地などの対価、報償金および現金払いや農地証券の交付の事務は日本勧業銀行で取り扱い、農地証券の償還は、日本銀行、郵便局で行われた。
農業塾(松阪市後援)第11期の修了式・記念講演
農業塾(松阪市後援)第11期の修了式・記念講演は、令和5年8月5日(土)に行いました。
場所は、本年度も、中川電化産業(株)の計らいで、東畑精一博士の生家を使わせていただきました。
修了式は、午後1時から修了式を行い、修了者には会長から修了証を授与されました。
記念講演は、煎茶道・黄檗皎上月流・家元の岡田皎上月(おかだ こうげつ)先生をお迎えして、演題は「お茶の歴史と煎茶道」でした。
日本のお茶やその歴史的な流れについてわかりやすくお話をしていただきました。
その後、家元とそのお弟子さんたちによる野点で、参加者に煎茶道の手前を披露していただき、記憶に残る充実した終了記念行事にしていただきました。
9月9日(土)から農業塾(松阪市後援)第12期が始まりました。
今年度は12名の受講者を迎え、開講式・第1回講座を東畑精一博士の生家で行いました。今年度も受講生の皆様の期待に応えられるよう、「楷(かいじゅ)の会」活動の一環として励んでいきたいです。
「楷(かいじゅ)の会」会報第16号
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