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2013年2月

ハクサイの自家採種による形質の分離

農業塾ほ場でのハクサイは、自家採種の種子を用いています。
結球ハクサイは、交雑が複雑で、自家採種を行うと形質が分離(先祖返り)してさまざまな形質が出現します。
この場合の自家採種とは、F1品種のかけ合わせになります。
葉が広がり、結球しないなど、先祖の血統が現れてきています。
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禹(う)の三角形(トライアングル)

この図は、「禹(う)の三角形(トライアングル)」といい、禹(う)という植物学者が、アブラナ科植物のゲノム(染色体構成)を解析し、その関係を表した、育種学分野で有名な図である。

アブラナ科植物のゲノムは、A、B、Cの3ゲノムがあり、それらの交雑により、AB、BC、ACの交雑種がある。
この図により、アブラナ科植物は、大家族であることがわかる。

「n」は、生殖細胞の染色体数(体細胞は2n)
Blassica


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メンデルの遺伝の法則

メンデルはエンドウを用いて、”子は親に似る”という遺伝現象を明らかにし、この法則は、「メンデルの遺伝の法則」として有名である。その概要は、下記のとおりである。

異なる固定品種=親<P>をかけ合わせると、次代は雑種第1代=<F1>となる。

<F1>は、両親<P>の形質のうち、優性の形質が現れ、<F1>の遺伝子型は、すべて均一である。
<F1>が示す形質が両親<P
>より優れ、生育が旺盛となる現象を「雑種強勢」という。
このため、<F1>は農業上、大変利用価値が高いものとなる。

<F1>同士をかけ合わせると、次代は雑種第2代=<F2>となる。
<F2>は、遺伝の法則により、分離して形質は不揃いとなる。

Mendel1

Mendel2

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アブラナ科野菜(コマツナ)のトウ立ち

農場のアブラナ科野菜がトウ立ちしてきました。
「トウ立ち」とは、花芽が形成されて、花茎が伸びることを言います。
花芽が形成されると、種子に栄養がいき、葉菜類では、葉や茎が硬くなります。

写真はコマツナで、ナバナ同様、黄色の花が咲き、つぼみのうちは食用になります。
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第6回 1限目講義 人間と動物とのかかわり

1限目は、大原先生の講義です。
本日は、大原先生の本業である(株)松阪協働ファームの社長用務と重なったため、短縮授業となりました。
人間と動物は深くかかわり、動物は、人間が狩猟(移動)生活から定住生活になる過程で家畜化されたことや、近年では食肉消費は経済力との関係も深いことを学びましした。
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詳細は、
「2013.02.16. oohara lec.pdf」をダウンロード

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第6回 2限目講義 イモ類

2限目は森川先生の講義です。
きょうの講義は、イモ類の中でも「サトイモ」をとりあげての講義でした。
サトイモの多くの品種は、3倍体であり、栄養繁殖が主であることを学びました。
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詳細は、
「2013.02.16. morikawa lec.pdf」をダウンロード

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第6回 3限目実習 悪天候のため休講となりました

3限目の実習は、悪天候(雪)のため、休講となりました。

平成25年1月入校の新入生の方からの提案で、第1期生全員で自己紹介をしていただきました。
どの方も”農業塾”に入校された経緯などをお話しされ、熱心に農業を学びたいという思いは共通のようでした。

ある受講生の方から「この農業塾に”留年”という制度はあるのか?」という、ご質問がありましたが、第1期生は全員、第2学年に”進級”していただきたいと考えております。
本校では、2分の1以上の出席(12回のうち6回以上)で第1期生(第1学年)の修了証をお渡しする予定でおります。
修了認定試験があるかもしれません(?)

第2期生の募集も行いますので、第1期生の皆様は”進級”をよろしくお願いいたします。

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【2013.02 農業塾ホームルーム】 受講生のみなさんへ

2013年2月20日 森川先生・詳細ダウンロードをUPしました
2013年2月16日 2月2日の会計報告をアップしました
2013年2月10日 2013年01月の気象データを更新しました
2013年2月10日 2013年01月の天気概況をアップしました


●2月2日の研修会の会計報告について
詳細は、「2013.02.02.Accounts.pdf」をダウンロード

●2月16日(土)は、開校します。

2月2日に視察研修を実施したため、2月は第3土曜日である2月16日に講義、実習を行います。

講義 1限目 9時30分~イングリッシュガーデン臨時教室
実習 軍手等、お持ちください。

●2月16日(土)の新年会は中止します。

新年会は、会場等の都合がつかなくなり、残念ながら中止となりました。
誠に申し訳ございませんが、悪しからずご了承くださいますようお願い申し上げます。 

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NPO農業塾 第1期生視察研修

 きょうは、NPO農業塾の第1期生の視察研修でした。
1月19日の森川先生の講義「暮らしと野菜」の理解をより深めるため、この研修を計画いたしました。

 この視察研修は、大手旅行会社である株式会社シティツアーズのS氏に企画設計を全面委託し、実施にいたっています。
S氏は、行程の細部にわたり綿密に企画設計をしていただき、本日の旅行運営をサポートしてくださいました。
おかげさまで、大変実り多い研修となり、深く感謝申し上げる次第です。

 朝、8時半前に鈴鹿市の神勢観光株式会社の中型観光バスがベルファームに来園していただきました。
受講生の方々も集合時間より早くお越しいただき、総勢15名での出発となりました。
まずは大原先生の「塾長ごあいさつ」から、きょうの視察研修はスタートいたしました。
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神勢観光バス(24人乗り)

バスの車内では、農業塾の農場で収穫した黒豆を節分用に炒り豆にしたものを食べながら、今年一年、皆さんがマメであると良いと思います。

2013020310黒豆(品種:丹波黒)

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萱津(かやつ)神社 「鹿屋野比売神」参拝

最初の視察研修先は、愛知県あま市にある萱津神社です。

「鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)」を奉祀する由緒ある漬物の神社です。
説明によると、「昔、この辺りは海辺だったので、人々は野菜と塩を神前にお供えしていましたが、あるとき、ほどよい塩漬物になりました。以来人々は女神の贈り物として大切に伝えてきました。」とあります。
科学的な知識が乏しかった当時は、”漬物が漬かる”ということは、とても神聖なことだったのだと思います。
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萱津(かやつ)神社 「香の物殿」

次は、萱津神社内にある「香の物殿」と呼ばれる漬物の御社(おやしろ)です。
今どき、かやぶき屋根で、御社の前に漬物のタルと漬物石が置かれているという、古風なたたずまいです。
我が家の漬物がおいしく漬かりますように、ということで参拝をしました。

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全国の漬物業者の奉納旗が参道に並べられています。
毎年、8月21日に「香の物祭」があるそうです。
兵庫県、福岡県といった県名もありました。

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萱津(かやつ)神社 神主様の講話

観光バスが神社の駐車場に停車したためか、神社の神主様がお出ましになられました。
講話をしていただけるとのお申し出があり、この神社にまつわるお話を神主様から直接、聴くことができました。

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宮重大根発祥之地趾

「宮重大根発祥之地趾」の記念碑です。
宮重大根とは、青首大根の原種となる大根です。

当初、この記念碑は視察先として計画していませんでしたが、株式会社シティツアーズのS氏の企画設計によるものです。
次の「宮重大根栽培之地趾」を視察予定でしたが、観光地でもない畑の真ん中で、よく見つけていただきました。

5年前に新しく建立されたようで、「平成19年11月吉日建立」となっていました。
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大嘗祭庭積机代物宮重大根栽倍地趾

「大嘗祭庭積机代物宮重大根栽倍地趾」の記念碑です。
先ほどの「発祥之地趾」記念碑から2kmほど離れていました。

大嘗祭庭積机代物(だいじょうさいにわつみつくえしろもの)として献上するための大根を栽培した地であった記念碑です。
昭和3年8月25日に建立されたとされる記念碑ですが、なんと、石碑に刻まれた字が間違っています。

現在は、豊田合成株式会社の従業員駐車場となっている駐車場の一角にポツンと立っている、大変ローカルなスポットです。
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扶桑守口食品株式会社 本社工場

午後からは、守口大根漬の老舗である扶桑守口食品株式会社へと向かいました。
ここも、S氏が直接交渉をしていただいたところです。
本社工場2階研修室で、ビデオ研修会や試食会を行いました。
最初に女性社員の方から、概要の説明がありました。
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扶桑守口食品(株)の所在地
「fuso_moriguti_foods.jpg」をダウンロード

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扶桑守口食品株式会社 守口大根の現物

もうすでに畑では守口大根は収穫されたため、工場保管の守口大根の現物を見せていただきました。
ゴボウのような形状で、市販のゴボウよりも長い大根でした。
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扶桑守口食品株式会社 ビデオ研修

次に、守口大根のビデオ研修です。
約15分間のビデオで、大変うまくまとめられているビデオでした。
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トレンチャーと呼ばれる深耕する機械で、ほ場を1m~1.5mも深耕するところから、栽培が始まるそうです。
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シードテープと呼ばれる、種子が一定間隔でヒモ状のテープ内に入っているものです。
種子の間隔は、4.5~5.0cmで、かなりの密植栽培とのことでした。
株間を広げると、大根が太くなるそうです。

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守口大根の収穫風景です。
あらかじめ、土壌を揺するようにする収穫機械を通したあと、スーッと引き抜くようです。

2013020245_2 意外と軽く引き抜いているようです。

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扶桑守口食品株式会社 試食会

ビデオ研修会が終わった後、2種類の守口大根漬の試食会となりました。
茶色の方は、おなじみのものですが、なんと、播種より数えて足掛け3年、何度も何度も5回の浸け込みを経て熟成させる、秘伝の手作り製法によるものです。
一方、白色の方は、鮮味漬けと書かれていましたが、浅漬けのものです。
どちらも、とてもおいしくいただきました。
受講生からは、これはご飯がすすむ、ご飯がほしい、といった声があちこちで聞かれるほどでした。
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壽俵屋(じゅひょうや)さん

ビデオ研修会をしていただいた扶桑守口食品株式会社の直売所です。
贈答用から、お土産用までいろいろな商品が販売されていました。
受講生のみなさんもたくさんのお土産を買ってみえました。
写真はその一部です。
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守口大根の里シンボルタワー

壽俵屋さんの近くにある、「守口大根の里シンボルタワー」です。
平成14年度・愛知県補助事業で、守口大根漬物組合により建てられたものです。
「ギネスワールドレコード申請中」とあり、これも建設当時に申請されたようです。
申請の内容は、「守口大根の長さ 173.7cm」と書かれてあります。
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「守口大根の栽培地」から学ぶ、視察研修のまとめ

最後に、守口大根の栽培地の見学です。
守口大根の里シンボルタワーから道(堤防)をへだてたところが河川敷になっており、そこが守口大根の栽培地とのことです。
深く堆積した砂質土壌が栽培の適地となったようです。
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栽培地の向こうは木曽川です。
 長い歳月を経て堆積した砂地です。
 (床が深い(ない)ため、水田作に適さない土地であると思われます。)

この地では、古くから地域の特性(土地)に応じた農業(適地適作)が展開され、先人のたゆまぬ努力の結果、伝統野菜であり地域特産品でもある守口大根が、今ここにあることを学びました。

現在の農業や食文化は、長い人々の暮らしから生まれ、育まれ、代々受け継がれてきたものであり、今回の学習テーマである「暮らしと野菜」の奥深さを改めて知ることができました。

受講生のみなさま、本日は大変お疲れ様でした。
朝は小雨が降っていましたが、視察中は寒くもなく良いお天気となりました。
一日、学習ばかりの視察研修となりましたが、皆様方のおかげで楽しい研修会とすることができました。
いろいろとご協力をいただき、本当にありがとうございました。

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2013年01月 天気概況(三重県・津) ※気象庁データ

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2013年01月 気象データ (三重県・津) ※気象庁データ

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