ヤンマーミュージアム 「農業の機械化への歩み・水稲」
ヤンマーミュージアム入口のエントランスには、原点となるドイツMAN社の大型ディーゼルエンジンの実物展示がありました。
一番最初は、エンジンシアターで、迫力のある映像でエンジン内部の動きを見学しました。
その後、「農業ゾーン」の展示室へ移動です。
乗用大型トラクターの登場です。
トラクターの登場は、人力や牛馬などの畜力に頼ってきた耕耘作業の重労働からの解放であり、極めて大きな意味を持つ農業の機械化への第一歩でした。
乗用大型田植え機の登場です。
手作業では、一人が1日10a(1反)の田植えがやっとできるかできないか、といったところですが、 この田植え機の登場により、1日に約800a(80反)の田植えが可能となり、約80倍のラクチンをもたらしているそうです。
乗用大型コンバインの登場です。
手作業では、一人が1日10a(1反)の収穫がやっとできるかできないか、といったところですが、このコンバインの登場により、1日に約500a(50反)の収穫が可能となり、約50倍のラクチンをもたらしているそうです。
無人ヘリコプターの登場です。
水稲の農薬散布は、重労働であり、農業者の農薬の被ばくは避けられない問題でした。
無人ヘリコプターの登場により、農業者の健康を守り、効率の良い一斉防除が可能となりました。
農業の機械化は、重労働からの解放、生産性の向上など飛躍的な進化の一方で、大部分の農家の労働力は他産業へと移り、農家を兼業化へ向かわせる要因となりました。
また、生産コストに占める農業機械は非常に高価で、農家の多くは”機械化貧乏”となりました。
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