「伊賀の巨木名木」視察研修旅行に参加して 受講生Cさん ※原文のまま掲載しています
二月の野菜つくりの少ない時期ということだろうと思いますが、伊賀の巨木・名木めぐりの視察研修に妻と二人で参加させていただきありがとうございました。
参加に対して・あまり気負わず、あまり行ったことのない伊賀地域への小旅行として参加しよう。・自分が農業塾でどんな先生と、また、どんな仲間の方と取り組んでいるかを妻(家族)に知ってもらうこと。・樹木について今まであまりにも知らないことが多いのでこの機会にいろいろ勉強しよう。そんな目的をもって参加させていただきました。
研修巨木は
①カエデ橋のカエデ、巨岩に乗っかり通る人を観察でもしているようで秋再来したい
②木の館 豊寿庵、木のぬくもりを感じる和室展示と樹齢七百年の直径十mの大杉は信楽にあったもので徳川家康の伊賀越えを見ていたのかもと思うとワクワクでした。
③高徳寺カゴの木、本堂を火災から守るために檀家が寺内に縁起担ぎで植えたともいわれるらしい。
④阿山小学校のセンダン、調べた処、センダンは学校に植えられることが多いらしく、「栴檀は二葉より芳し」のことわざが影響しているのかもと感じました。
⑤高倉神社のケヤキ、神社の鳥居横に立ち道路で参道が遮断され木の環境としても悪くなっているようであった。
⑥正月堂のテーダ松、今年還暦の米国産で、調べた処、マツクイ虫には強いらしい。
⑦西念寺のカヤ、実はコメの不作時に食料にするため寺院や神社に植えたらしい
⑧常福地コウヨウザン、大きな枝がないのは樹の特徴か、杉をザン豊海松ぼっくりのような実を付けるのが奇妙に感じた。
また巨木以外では
食事場所の「あわてんぼう」、松崎理事長の熱意のある説明、特に感銘を受けたのは近隣の農家より野菜を寄付してもらいそのお礼として、お金ではなく「お弁当券」を発行して協力いただいている農家さんとの信頼関係を大切にしている→そんな地道な関係構築などを農林水産省が評価して二〇一七年に大臣賞をいただいたということ、我々が当日参加することを受けてその午後に開催される茶道教室の準備を早めて、また高価なお茶碗を人数分準備いただき、お茶を呈していただいたことなど、おもてなしの心を感じることができました。
ネットで調査したところ、幹回り(幹囲)が三m以上のものを一般に「巨木」、五m以上のものを「巨樹」と呼ぶことが多いそうです。
松阪の巨樹は飯南赤桶の水屋の大クス(幹囲十二m・樹齢千年)三重の巨樹は御浜町の引作の大クス(幹囲十四m・樹齢千五百年)日本一の巨樹は鹿児島蒲生の巨大クス(幹囲二十四m・樹齢千五百年)、因みに屋久島の「縄文杉」は(幹囲十六m・樹齢三千年)で世界最大の巨樹は米国加州セコイア国立公園のジャイアントセコイア(幹囲三十一m・樹齢二千二百年)だそうです。
樹木は、人間のように一つの体で生まれて死んでいくのではなく、木は百年、千年と生き続けることが出来、何回でも再生でき、またお寺神社など地元で大切に守られてきたのかも知れませんが、木は置かれた環境で、常に全力で生きており、また樹齢の年月の間にこれらの木の下で何があったか、何を見ていたのかを思うと巨木の偉大さを感じることが出来ました。
最後に慣れない車で運転して下さった藤田先生、また知識の少ない私たちに細かなところまで説明頂いた森川先生 ありがとうございました。
今回の研修で、風雪に耐え生き続ける巨木のエネルギーには凄まじいものがあり、そのエネルギーを肌で感じることができた有意義な研修であったと感じました。
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